2017年7月27日木曜日

そこのけそこのけ、スマホが通る

スマホやケータイを持たない人間から言わせてもらうと、
「歩きスマホ」といった〝ながらスマホ〟ほど危険極まりないものはない。
日本では電車内はいうに及ばず、街中のいたるところでスマホの画面に
見入りながら歩く〝るきスマ(略してあホ族)〟を見かける。

車の運転中でもスマホを手放せない連中がいる。
首都高を走っているとき、ふと隣の車線を見たら、
メール打ちに熱中しているトラック運転手がいた。
(高速道路でメール打ちかよ!)
ボクは事故に巻き込まれたくないので、すぐにこの車から離れた。
こういう危険行為は歴とした犯罪なのだ、
と彼ら〝スマホ中毒患者〟に思い知らせてやる手立てはないものか。

一方で、「歩きスマホ」をやっている人を専門に狙う〝当たり屋〟が
街に出没していると聞く。あえてよけずに、わざとこちらから
ぶつかっていくのである。スマホ中毒患者が文句を言ったら、
前を見ずに歩いてるお前が悪いに決まってるやろ!
とちょっぴり凄んでやれば、相手は〝シュン〟となってしまう。

ボクなんか根が凶暴だから、この「当たり屋」にはむしろ賛同したくなる。
どさくさまぎれに肘打ちかなんか喰らわせ、
「どこ向いて歩いていやがるんだ! このスットコドッコイ!」
カッコよく啖呵を切ったら、さぞ絵になることだろう。

スマホという〝おしゃぶり〟を片時も手放せない白痴化寸前のみなさま。
前方にボクらしき怪しい人間を見かけたら、くれぐれも気をつけてくださいませ。
その男、凶暴につき』、肩を怒らせて体当たりしてくるかもしれません。
あるいは豊田真由子センセーみたいに、
《ぶつかった? ちがうだろッ――――! バカかお前は!》
《痛かった? ちがうだろッ――! お前はどれだけあたしの心を叩いてる!》
などと、怖ろしい形相で反撃してくるかもしれませんゾ。

スマホなんぞチョロチョロのぞいているヒマがあったら、
たまには静かに本でも読んだらどうなんだ、エ――ッ?
スマホからつまらぬ「情報」は得られても、生きるうえでの糧になる
「知恵」は得られませんよ。もちろん深い「教養」も。
第二次だか第三次だか「一億総白痴化」のニッポンを間近に見るにつけ、
憂国の情抑えがたく、ひとこと言わせてもらいました。

るきスマの常習者たちよ! そんなにスマホが好きなら、
事故にあってみごと昇天しても、の世でスマを離さないでね。




←いいね、このポスター。
日本じゅう「あホ」だらけや


出典:神戸新交通提供

2017年7月24日月曜日

年寄りと釘の頭は引っ込むがよし?

いきなり弁解させてもらうが、昨日の夏祭りのステージはサイテーの出来だった。
夏バテなのか、数日前から体調がすぐれず、トイレに駆け込んでは激しい
下痢を繰り返していた。今にして思えば、おそらく休肝日なしの暴飲暴食で
胃腸が悲鳴を上げていたのかと思う。

尾籠な話でまことに恐縮なのだが、本番当日も下痢は衰えるところを知らず、
数時間ごとにトイレに駆け込んでいた。おかげで腹も引っ込み、男っぷりは
以前に増して上がったのだが、いかんせん力が出ない。現に40℃を越す舞台
の上では立っているのがやっとだった。

「ダメだわ、頭がクラクラする。演奏中にぶっ倒れるかもしれない」
バンド仲間に正直に告げたら、
「椅子に座って歌ったら?」
と心配してくれたが、孫も見に来てくれているし、イタリア娘のSabrinaも
わざわざ駆けつけてくれている。居候のLucasだって見ているのだ、
ホストファーザーの醜態など見せられるものか。

てなわけで、知らん顔して歌い始めたものだが、
熱中症の一歩手前だったのか、耳がいかれてしまっていて、
仲間のピアノやギター音がぼんやりとしか聴き取れない。
おかげで前奏の途中で歌い始めたり、間奏をすっ飛ばして
歌ってしまったりと、散々であった。

そして肝心の『ずっと好きだった』で大コケしてしまった。
嗚呼、あんなに練習し、イメージトレーニングまでしておいたのに……

演奏終了後、仲間たちはやさしく慰めてくれたが、
ボクの気持ちは今も沈んだままだ。
そろそろ潮時かな……
つい弱気の虫が顔をもたげてくる。

今夜は友人の出版記念祝賀会へ出席するため銀座のビストロへ。
肉料理の旨い店だが、はたして食えるかどうか。
と言いながら、会費分以上の元は取ろうと、体調も考えず、
必死こいて飲み食いするのだから、この貧乏性と品性のなさは
生まれつきか。
バカは死ななきゃ……といつものセリフでまずはお開き。




←哀愁の「蛮爺's」

2017年7月15日土曜日

飛んで火に入る夏のルカ

Lucas(ルカ)は茶目っ気のある子だ。いや、あり過ぎる。
昨日、スーパーの買い物につきあわせたら、野菜売り場で、
「お父さん、これ見てみて!」
というので振り向いたら、キュウリを股間にあてて上下にふっていた。

「ルカ、ナメコ茸は好き? ヌルヌルして気持ち悪いかもしれないけど、
これを豆腐といっしょに味噌汁に入れると旨いんだ」
ルカにお伺いを立てたら、
「ウン、好き。味噌も糞もいっしょだから。へへへ」
覚えたての言葉をさっそく使ってる。ただ使いかたが間違ってる。
とうとうわが家の味噌汁が糞汁にされちまった。

そうかと思うと、夕食を囲んでいるとき、いきなり、
「お父さん、アベノミクスは好き?」←意味わかってんのかねェ……
と訊いてきた。
「もちろん好きだよ。お父さんはアベ内閣を支持してるからな」
と答えてやったら、
「トランプは好き? ルペンは? プーチンは? メルケルは?」
とたたみかけてきた。
「トランプ? 少なくともヒラリーよりましだろ。ヒラリーはリベラルを
気取ってるけど、国務長官のときにリビアを攻撃させて、リビアやエジプトを
ぐちゃぐちゃにしてしまった張本人だからな。いまも無政府状態なのは
ヒラリーのせいさ。あいつの本性は(軍産複合体に支えられた)戦争屋なんだよ」
と言ってやったら、その辺の事情を少し分かっているような顔をしていた。

欧米の人間たちはメディアの多くがそうであるように、知的階層はみな
リベラルを標榜している。日本のリベラルとは少し趣を異にするが、
概ねリベラリストを気取っている。ボクも本質的にはリベラルだが、
彼らのいうところの薄っぺらなものとはちと違う。リアリズムという
(つち)で徹底的に叩き鍛えているからだ。

だから甘ちゃん特有の理想主義的な要素はいっさい消え失せている。
何がきらいといって、いい歳こいて夢見がちの瞳をしたリベラルな
甘ちゃんほどきらいなものはない。団塊の世代には、この手の甘ちゃんが
佃煮にするくらいウジャウジャいる。共通項は、朝日新聞愛読者で、
戦前の日本を悪しざまに言う自虐史観の持ち主ってこと。頭が悪いくせに、
いっぱし賢者を気取っているのだから始末に悪い。

「トランプ? ルペン? だ~い好きだよ。もう最高!」
ボクがおどけてこう答えてやると、ルカは少し困ったような顔をしていたが、
所詮、15歳の少年である。この年代の少年はボクがそうであったように、
正義をふりかざすリベラルな思想にかぶれやすい。自由で進歩主義的で、
弱者救済的な考え方を標榜するリベラリズムは、正義感あふれる青少年の
心をとらえやすいのだ。

チャーチルだったかディズレーリだったかが、こんなことを言ってるではないか。
20歳までに左翼に傾倒しないものは情熱が足りない。
20歳を過ぎてなお左翼に傾倒しているものは知能が足りない》と。
ついでに原文も載せておくとこうなる。
If you are not a liberal at 20, you have no heart. 
If you are not a conservative at 40, you have no brain
ちょっと訳語とは違うが、ニュアンスは同じだ。

「僕のホストファーザーはガチガチの極右でした」
もしかするとフランスの両親にそんなメールを送っているかもしれない(笑)。
ご両親の驚くまいことか。ヘヘ、面白いな。こうこなくっちゃネ。

フランス最難関の「パリ政治学院」をめざし、
将来は外交官になりたいというルカ。今のうちに
「リベラルはいかにダメか」について、たっぷり講義しておいてやろう。
ああ、ルカの運命やいかに……

←川越・氷川神社の風鈴イベント





photo by Ako

2017年7月10日月曜日

聖ルカになれる?

以前預かったチェコの留学生はとんだ食わせ者だった。
勉強も運動もやらず、ひたすら寝てばかり。部屋は荒れ放題で、
洗濯物も出さない。日本語はまったくしゃべれず、こちらは
ホトホト疲れ果ててしまった。あとで聞いた話だが、通った高校の
教師や同級生たちにもすこぶる評判が悪かったようである。

一方、今回預かったフランス人のLucas(ルカ・15歳)はなかなか
良さそうな子に思える。といっても今日はまだ会って3日目だから、
素性はよくわからない。一見、礼儀正しくしているが、とんだ猫っかぶりかも
知れず、もうしばらく様子見といったところか。チェコの留学生があまりに
ひどかったので、ごくふつうの子でも相対的に評価が高くなってしまう、
という理屈かもしれないし、こちらがより疑り深くなっている、
ということもある。名前のLucasは聖書の「ルカ伝福音書」に出てくる
聖ルカからとったもの。築地の聖路加国際病院のあのルカである。
聖人と同じ名前の男の子だ、よもやフランスの名誉を汚すようなマネはすまい。

チェコのT男は、日本語がほとんどしゃべれなかった。なぜか?
勉強しないからである。最初から日本語も日本文化も学ぶ気はなく、
アメリカへ留学するための足掛かりとして、たまたま日本のホスト
ファミリーをホテル代わりに利用しただけの話である。
現に、留学途中で、AFS日本協会の規則に反し、もちろん世話になった
複数のホストファミリーに何の挨拶もなく、アメリカに逃げていってしまった。
まるで無銭飲食の常習みたいな男であった。立つ鳥跡を濁さず、どころか、
とことん濁しっぱなしにして雲隠れしてしまった。
チェコ人の面汚しといってもいいだろう。

AFS日本協会も、これら多くの苦情を受け、AFSチェコ共和国協会に
「このような子は日本へ寄こさないでほしい」と猛烈に抗議したらしい。
今まで何人も留学生をあずかってきたが、あれほどまでひどい生徒は
初めてだった。運悪くそのウルトラ級の〝スカ〟を引いてしまった
ホストファミリーにとっては、まさに悪夢だった。
留学生不信に陥ってしまうのもむべなるかなだ。

その点、Lucasは来日してまだ数か月しか経っていないが、
日常会話に困らないくらい流暢に日本語を操る。自分自身でこのレベルの
英語をしゃべれるかというと、はなはだ自信がない。日本のアニメなどに
興味があり、また叔父にあたる人が仕事の関係(RICOH?)で日本に数カ月
滞在したこともあって、日本の事情をつぶさに知り得た、
というのも大きいかもしれない。

それとLucasにすばらしい点があるとすれば、生来のout-going(社交的)
な性格で、だれ彼なく〝ナンパ〟してしまう、というところにある(笑)。
誤解のないように願いたいが、この〝ナンパ〟は「友達になる」の意だ。
男女を問わず友達をいっぱい作るのは語学上達の一番の早道。せいぜいこの
ひよっこのCasanova君には〝ナンパ術〟に磨きをかけてもらいたい。

初日の夜は「夏野菜入りカレー」を作ってやった。
Lucasは野菜がきらい、と事前に聞いていたからだ。
特に苦いゴーヤがきらいというから、こんど自慢の
ゴーヤチャンプルーをたっぷり作ってあげよう。



←オカリナを吹くLucas。

















←マスクメロンを平らげたLucas。
ボクに似て、なかなかの色男だ。

2017年7月8日土曜日

オジサンが成仏する道

ボクは「オジサン」が好きじゃない。
「オバサン」はそれほどでもないのに、
「オジサン」はどういうわけか肌が合わないのである。
以下、ランダムにオジサンたちの〝きらいなところ〟を挙げてみる。

愛想がない
オジサンはたいがい仏頂面をしている。つまり顔を外部に対して閉じている。
「俺にむやみに話しかけるんじゃない」という顔をしている。司馬遼太郎の
エッセイにも同じようなことが書いてあった。中国人の顔は外に向かって
開いているが、日本人の顔は閉じていると。が、オープンな顔もたまにはある。
ボクが話しかけるのはオープンな顔の持ち主だけ。仏頂面のオジサンなど
「目障りだ、あっちへ行け!」である。

社畜そのもの
長い間、会社に飼いならされていると、だんだん〝社畜化〟してくる。
名刺に部長だとか〝長〟の字がつくと、自分はひとかどの人物ではないか、
と勘違いしてしまう。相手が名刺を見てペコペコするのはあなたの会社に
対してであって、あなた個人に対してではないのですよ。ああ、それなのに、
定年後もその思いを引きずっていて、大学名や会社名を聞き、自分の経歴
より下と見ると、途端に傲岸不遜な態度をとる。
「俺はあんたの家来じゃないよ! あっちへ行け!」

ジロジロ見つめる
子供が「この人、危ない人かも」と見知らぬオジサンをジーッと観察する、
というのはよくあるが、オジサンやオジイサンも同じ行動をとる。すれ違う際に、
相手の顔をジーッと眺めまわすのだ。欧米的なマナーからすると、完璧に
bad-mannerといえるもので、見られる側は不快になる。歳をとると子供に
還ってしまうのか、子供は赦せるがオジサンたちは赦せない。
「なにジロジロ見てるんだよ! あっちへ行け、この野郎!」←豊田真由子風に

定年後は濡れ落ち葉
定年後のオジサンは奥方のそばにまとわりつく濡れ落ち葉そのもの。
スーパーの買い物についてはくるが、主導権は奥方が握っているから、
酒のつまみひとつ自由に買えない。で、所在無げにトボトボあとをついてゆく。
給料運搬人の役割を終えたオジサンに対しては、積年の怨みがあるのだろう、
奥方はひどく冷たい。心の奥で、「この人さえいなければ気楽でいいのに」
なんて思っている。「月給取りを廃業した男に用はない、あっちへ行け!」
家庭を顧みなかった社畜の末路なんてこんなものだ。

ファッションがダサい
髪の毛が薄くても年齢相応に服装がバッチリ決まっていれば、
「このハゲ――――ッ!」と罵られることはない。いわゆる
ダサい中年オジサンのかっこうをしていると、奥方から、
「お前はどれだけあたしの心を叩いている!
これ以上、私の評判を下げるな!」←これも豊田真由子風に絶叫する
と強烈な左パンチが飛んでくるかもしれない。
「ダサいかっこうのオジサンは、あっちへ行け!」

話がつまらない
オジサンの話は総じてつまらない。シンブンガミや週刊誌ネタの流用で、
教養を感じさせる話はほとんどできない。ボクもバカっ話ばかりしているから、
それはそれでいいのだが、できればシリアスな話にも対応できる素養がほしい。
ゴルフの話なんか聞きたくないし、巨人軍がどうしたこうした、も聞きたくない。
「中身のない話を垂れ流すオジサンたちは、あっちへ行け!」

朝日シンパが多すぎる
特に団塊の世代('47~'49)はリベラルを気取るバカが多くて困る。
ボクのいう日本的リベラルとは、いい歳こいて、いまだにゲバ棒をふるって
いた時代が懐かしいのか、何かというと反体制や反権力を気取りたがる
薄っぺらな連中のことをいう。革新や改革を唱えるが口先だけで、今もって
崩壊した社会主義に対して言い知れぬ懐旧の情を抱いている。
「口先だけはリベラルを気取る偽善者どもめ、早くあっち(彼岸)へ行け!」

以上、思いつくままに挙げてみたが、
特に団塊の世代のオジサン(オジイサンか?)は、
もはや手のほどこしようがないくらいに浮いてしまっている。
戦後のGHQと日教組の洗脳教育の申し子と言ってしまえば、
なにやら可哀そうにも思えるのだが、あの尊大で居丈高な態度を見ると、
もう少し何とかならなかったものか、と彼らの不勉強ぶりを難詰したくも
なるのである。

オジサンはすべからくオバサンになるべし。
要はつまらぬ面子だとかプライドをかなぐり捨て、
裸の自分を出してみろってこと。もっと言えば、この大きな宇宙の中では、
自分はちっぽけな存在で、おまけに底抜けのバカなんだ、ということを
しっかり認識しろってことだ。

ボクは幾度となくこのセリフを繰り返しているが、
オジサンがめでたく成仏するにはそれしか他に道はない。
オジサンがオバサンに変身し、屈託ない笑顔を作れるようになれば、
自然とあなたの周りにトモダチの輪ができるだろう。



※追記
本日の夕方、フランス人留学生Lucas(ルカ)が来る。
15歳とまだ子供だが、身長(178㎝)は生意気にボクより1㎝高い。
フランス語以外に英語、ドイツ語をしゃべり、さらに覚えたての
日本語を少ししゃべるという。イケメンというので、長女がわざわざ
見に来るという。わが家の女どもはイケメンに超弱いのである。

※続・追記
Lucasはスレンダーなイケメンで、日本語能力はなかなかのもの。
〝あんこ〟が好きだというので、昨夜は水羊羹を食べさせたら、
うまいうまいと言いながらペロリと平らげてしまった。将来の夢は
パリ政治学院に入り外交官になることらしい。ここはシラクや
ミッテラン元大統領など歴代の大統領を輩出した超難関校。ああ、
それにしてもたった数カ月で、ここまで日本語を操れるものなのか。
10年以上英語を学んで、いっこうにしゃべれないわが身を省みて、
ちょっぴり恥ずかしさを覚えた。



2017年7月2日日曜日

マンガは〝箸休め〟

あれほど好きだった洋画もとんと観なくなりました。
といっても、ボクの場合は映画館に行くことはなく、
DVD鑑賞だけどね。PTSD患者なので、閉鎖された館内は苦手なのです。
なぜ観なくなった? 飽きちゃったんですよ、作り話に。

テレビも見なくなりました。
バラエティー番組はバカの品評会だし、プロ野球もJリーグも見ません。
スポーツは大好きなのですが、野球とサッカーへの情熱が冷めてしまいました。

テレビで見るのはニュース番組とFOXテレビの番組くらい。
以前も紹介したけど、『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』とか
『リゾーリ&アイルズ』『Major Crimes~重大犯罪課』といった
シリーズものに魅かれています。この手の完成度の高いドラマを見てしまうと、
日本の幼稚なドラマなんか、とてもとても。日本のドラマはまずシナリオが
ダメで、演出もダメ。役者もトウシローだからすべてダメ。ましてや韓流
ドラマなど整形顔のオンパレードで、誰が誰だか顔の区別がつきません。
おまけに歴史物は見栄っ張りの韓国人らしく絢爛豪華でウソばっかり。
噴飯ものです。

で、結局何してヒマをつぶしているかというと、月並みですが読書なんです。
読書はほぼ毎日のようにアマゾンで注文した本が届きますから、最低でも
日に1冊ずつ読んでいかないと文字どおりの〝積ん読〟に。こっちも必死です。

読むのはどっちかというと歴史関係か政治色の濃い硬い本ばかりなので、
ときどき〝箸休め〟にマンガを読みます。といってもごく最近読み始めたもの。
基本的にボクはマンガ嫌いなので、家にマンガはありません。が、ひょんなことで
手にとったじゃんぽ~る西の〝パリもの〟が面白かったので、これも手当たり次第
アマゾンに注文しています。あと数日すると留学生のLucas(ルカ)も来るので、
彼にもムリヤリ読ませてやります。カミさんはフランスへ7~8回行ってますが、
レジ係のおばちゃんや郵便局のオッサン、カフェのギャルソンの態度の悪さに
毎度のことながら憤慨しています。

《あの人たちにはサービス精神ってものが根本的に欠けてるのよ!
釣銭は放り投げるわ、皿だってガシャーンと置くわ、郵便局の窓口で
「荷物が着いてるはずなんですが」と何度訴えても「知らない」の一点張り。
長い行列で客はイラついているのに、そんなのおかまいなしに従業員同士で
おしゃべりに夢中……。あの怠惰で不遜な態度って、いったい何なの? 
自分を何様だと思っているのかしら?》
思い出すたびに怒りがこみ上げてくるといいます。
せっかくですからこの鬱憤を、フランス国を背負って留学しているLucasに
思いきりぶつけてみることにします(笑)。

《フランス人は支那人と同じで、自分たちが世界文化の中心だっていう
〝中華思想ethnocentrism〟に骨の髄までズブズブだからな。イギリス人が
よく言うじゃない。「フランスは世界一すばらしい。フランス人さえいなければ」
って。かなり皮肉がきついけど、言い得て妙だよ》
ボクが応じると、カミさんも深くうなずく。
でも、あの偉そうにふんぞり返ったニセ紳士のイギリス人なんかに
言われたくないだろうね。要はどっちもどっちだってこと。

ところで、明日は母の祥月命日。
川越の菩提寺に花と線香をもってお参りに行ってきます。
《母さん、みんな元気にやってるよ。春には初孫も生まれたし……》
泉下の父と母にしっかり報告するつもりです。
母さん、もう一度会いたいね。たまらなく会いたいよォ……




←このシリーズも面白い。子育ての
奮闘ぶりがボクの娘夫婦のそれと
重なるからだ。Bise(ビズ)のやり方、
すなわちTPOに応じた〝チュー〟のやり方も、
図解入りで詳しく描いてある。こんど、
Lucasではなく♀のAlexiaに教えてもらおう。